笑いと病気
笑いが血糖値を引き下げる。
このことを実際に実験し、証明したのが、国際科学振興財団の「心と遺伝子研究会」代表で筑波大学名誉教授の村上和雄氏です。
2003年に、村上教授は糖尿病患者21人に対してある実験を行いました。
2日間に渡る実験の初日は、被験者に糖尿病のメカニズムに関する難しい講義を聴いてもらいます。
次の日は、吉本興業の協力のもと、漫才のステージで笑ってもらいます。
実験の結果、21人の食後血糖値と空腹血糖値との差が、初日と2日目では大幅に変わりました。
講義を聴いた初日の差が平均123mg/dlだったのに対して、漫才で笑った2日目は平均77mg/dl。
差はなんと46mg/dlという大きな値でした。
村上教授の話によると、遺伝子には生命の維持に必要な物質を体内に作り出す働きがあるということ。
いわば体の司令官で、血糖値のコントロールにも深く影響しているとのことです。
「笑い」はこの良い遺伝子のスイッチをオンにするということ。
だから「笑う」ことで、血糖値が下がったのだそうです。
ストレスは糖尿病だけではなく、癌や脳梗塞など、深刻な病気を招くといわれています。
「笑い」はこのストレスを解消させ、心身の免疫作用を強化する一番お金のかからない薬かも知れませんね
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