■鮮魚でも多くの保存料や着色料が使われている
鮮魚(寿司)でも、日持ちさせるために保存料が使われたり、見栄えを良くするために着色料や発色料などの食品添加物、さらには危険な薬剤も使われます。
魚や寿司は生物だから何も手が施されていないと思うことは、今や大間違いです。
生物ゆえに、薬剤で日持ちさせたり見栄えを良くさせているのです。
例えば鮮やかな鮪(まぐろ)の赤みは着色されているのをご存じですか?
もちろん、全てのものではありませんが、回転寿司店やスーパーでも着色されているものは少なくありません。
古い赤身に植物油を塗ってトロに、烏賊の刺身が甘いのも烏賊自身が新鮮な訳ではなく、甘味料が塗られているからです。
偽装魚だけでなく、味や鮮度の偽装も行なわれているのです。
これらは個々の店の問題だけではなく、特殊な魚だけを扱う水産業者、添加物を扱う加工業者などの流通業者も含めた組識的な騙しの構造という問題です。
ですので激安店での外食は、家族連れの子供さんにはお勧めできません。
安い・便利・表面の華やかさなどに惑わされることなく、小さな規模で良心的に経営されている「本当のお店」を見つけて下さい。
■居酒屋やコンビニ弁当でも偽装魚が日常的!?
偽装魚は驚くほどたくさん使われています。
真鯛、ぶり、海老、蟹の他、貝類はほぼ全て、数の子、いくら、たらこなどの卵は、「実の子」でないものが使われます。
これらは何も激安寿司チェーン店の寿司だけでなく、コンビニ・弁当チェーン店の弁当を始め、普通のレストランや和食店、スーパーでも常習化(偽装化)されています。
ほんの一例ですが、白身の魚は、余程の高級店でない限り鱸(すずき)ではなく、ほとんどが全長2m・200kgもあるアフリカ産のナイルパーチです。
ナイルパーチは、かつては白スズキと呼ばれていましたが、食品表示の変更からスーパーでは鱸とは表示できません。現在は、ナイルパーチとして販売されています。スーパーに行った際に確認するとよいでしょう。
しかし問題は、回転寿司店や飲食店・レストランなどの飲食業では、今も鱸(すずき)と表示しても違法ではないのです。
本当におかしな法律体系があるのですが、業者はそれをうまく利用しています。
前記の通り、飲食業と違い販売業のスーパーでは、鱸(すずき)はナイルパーチと正しく表示しなくてはなりません。
しかし抜け穴があり、販売業でもネタを数種類をまとめた寿司盛り合わせやちらしだと、食品表示上の「加工品扱い」になり表示義務がなくなるのです。
表示義務がない場合、その間隙をついて、スーパーでも偽装魚が使えるということです。
現在のおかしな法律では、消費者が「加工品」の安全を確かめる術はありません。
賢い消費者として「加工品」はなるべく避け、自分で調理する食品を選びたいものです。
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